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コラム

中野ブロードウェイと自炊エスニック

中野ブロードウェイと自炊エスニック

執筆者 / 山本真梨子
野菜、肉、魚のみならず、生麺なども手に入るブロードウェイの地下。日常なのに非日常にも感じるアジアのマーケットのカオス感が漂う

1966年に、有名人も多く住む先駆的な商業住宅複合ビルとして開業した中野ブロードウェイ。栄枯盛衰を経て、「まんだらけ」の出店をきっかけにサブカルの聖地として有名になっていった。近年は高級時計の店も増え、世界中からサブカル好きや時計マニアなど多くの人たちが訪れる一大観光スポットだ。
そう聞くと、なんだか特別な人たちが行く場所のようにも思うが、開業当時から続く喫茶店「絵夢」や「Aライセンス」、美容院やクリニックもあるなど、生活と密接したお店とサブカル系のお店が混在してカオス感を漂わせている。 地下に一歩降りると、雰囲気はがらりと変わる。中野ブロードウェイ商店街の青木理事長によると来場者の約4割が地下街に足を運んでいるというのも納得で、八百屋や魚屋から「はい、ほうれん草100円〜」「マグロ安くするよ~」と威勢の良いかけ声が飛び交い、まるでアジアのマーケットのような活気がある。本誌でも紹介した「幸福物産店」(p.15)は2026年3月に店舗を拡大し商品がますます充実、「麺市場」では工場直送の生麺や餃子の皮もお手頃価格で手に入る。


さまざまなスパイスが並ぶ「東京スパイスハウス」の店内 。オリジナルブレンドのスパイスも販売しており、いつものお料理に使うだけでエスニック料理に早変わり

「こんな食材、どうやって使うんだろう?」という好奇心が、そのまま今夜の夕食になる。ブロードウェイから徒歩5分の「BM SPICE」(p.18)や、中野駅南口から8分ほどの「東京スパイスハウス」(p.26)へ足を運べば、世界の食卓をほぼ再現できてしまう。お店の人に聞けば食材の使い方を教えてくれるし、欲しいものを相談すれば仕入れてくれることも。気づけば、日常の買い物がちょっとした旅になっている。

ますます多文化があふれる中野で、世界の味をお店でもおうちでも楽しんでみてください。